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2014年6月21日土曜日

ひどい!区役所のミスで保護費75万円返還

私に、メールで相談がありました。
概要を、固有名詞など個人情報が特定できる部分を削除して、ご紹介します。
生活保護の関係で、困っている方がいると思いますので、参考にしてください。


初めまして●●といいます 聞いて頂きたいことがあります
六年前離婚して 子供二人と生活保護受給者になりました
私は 病気で 働くことができません  二年前 再婚することになったのですが 別居中にて 彼は自分の生活はなんとか賄い 私と子はまだ 生活保護に頼らざるえない状況です それが おととい 区役所の担当者によばれ行ってみると 本当だったら 入籍した次点で母子加算が排除されなくてはなかったのに ミスで支払われていたと約75万にもなっていました
その返還に承諾書を書いて下さいとのことでした
こんな重大なミス 若い担当者の話しだけで しかもこれから母子加算引かれ 返済金ひかれたら 暮らしが大変になってしまいます もらえなくなるものは 仕方ないですが いきなり 間違いました 返して下さいという ことに 精神的にまいってしまってます こんな大金最初からわかっていれば 生活の仕方もかわっていたものが
やはり全額返還 しなくてはならないものですか?
申し訳ありません 回答よろしくお願いします


●●様
今回の件で、役所から、書類が来ていますか?
そこに、「不正受給」など「不正」という言葉が使用されていますか?
あるいは、「役所の間違い」ということになっていますか?


書類をもらってきましたが 不正とも 区役所のミスとも なにも書いてないです 債務者ってことですが。


大変不安な思いをされてきたと思います。
●●さんには、不正はありません。
区役所のミスです。
●●さんは、籍を入れた時に、区役所に報告していますね。
その時点で、区役所は、母子加算を廃止しなくてはならなかったのです。
別居していて、かまどが別なら、母子加算を続けてもよいように思えますが、結婚した時点で、ご主人が●●さんの扶養義務を負うことになります。
現実的には、ご主人は扶養する経済力をもっていないように思えますが、生活保護の母子加算は、廃止されてしまいます。
ですから、とても残念なのですが、返還しなくてはなりません。
しかし、問題は、返還の仕方です。
毎月、いくらずつなら払えるか、まず、●●さん自身がよく考えてください。
区役所の方から、「○○円ずつ払ってください」、「回払いで、日までに、完済してください」などと言ってくることも考えられますが、必ずしも従う必要はありません。
●●さんが、月々払える金額を考えて、「円ずつなら、払えますので、そのようにさせていただきます」と言うといいのではないでしょうか。
少額ずつ、長い期間をかけての返還でも構いません。
「月々の支払いは円以上でないとダメ」、「期間は年以内でないとダメ」などの決まりはありません。
あくまでも、●●さんの払える金額で考えてください。
 結局、返還しなくてはならないということになり、残念です。

また、困ったことがあれば、遠慮なく連絡ください。

2 件のコメント:

  1. 債務者とは侵害ですね。
    本来、保護費からの借金返済は、最低生活費の観点から許されていないのですが・・・、あくまで過払い金という事から仕方無いのかとも思いますが・・・、釈然としませんよね。
    この様なミスを行政では『不適切な事務処理』と言いますよね。


    札幌市懲戒処分の指針より
    (14) 不適切な事務処理
    故意又は重大な過失により適切な事務処理を怠り、公務の運営に支障を生じさせた職員は、具体的な行為の状況、その支障の程度等に応じて、免職、停職、減給又は戒告とする。

    今後の為にも、返済トラブルが発生しないように(?)、謝罪文ぐらいは、頂いておいてはいかがと思います。

    このように行政側の受給者に対する請求件が、2年間あるにも関わらず、いざ受給者側に受取の不足が発生しても、受給者から行政へ対する請求件が2ヶ月しか設けられていない事には、疑問が残ります。

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    1. 匿名様
      コメントありがとうございます。

      私のところに、生活保護をめぐって、たくさんの問題が寄せられてきます。
      どれも、深刻な問題です。
      役所は、正直に誤りを認め、受給者の立場に立って、親切丁寧に対応すべきです。
      それが、税金を預かる者の姿勢だと思います。

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