メールで相談のアドレスは matasete.g@gmail.com です。

ご相談いただいたことは、個人が特定される部分を除いて、「相談事例」として公開することがあります。
同じようなことで困っている人に「解決できる」と、希望をもってもらうためです。ご了解ください。
「それでも、公開はイヤ」という方は、メールに「公開不可」と書いていただければ、相談があったことを、絶対に秘密にします。
安心してご相談ください。

2013年11月15日金曜日

生活保護引き下げの不服審査で口頭陳述

 生活保護基準の引き下げの中止をもとめて、不服審査請求が全国に広がっています。
 不服審査請求を行なうということは、「自分は生活保護を受けています」ということを明らかにすることですから、大変勇気のいる行動なのです。
 その口頭陳述の内容が「北海道民医連新聞」2013年10月24日付に掲載されましたので、ご紹介いたします。

生活保護基準引き下げの中止を求める不服審査請求が全国で1万件を越え、道内でも1400件に広がっています。

1018日、札幌市内で道を相手に口頭意見陳述が行われ、全道各地から請求人と代理人の代表84人が参加し、21人が深刻な生活実態を告発し基準引き下げの中止を強く求めました。

 「やむを得ず生活保護を利用している人がほとんどです」と一家心中まで考えた方が訴えました。多くが、病気や障害で働けない、無年金や低年金、失業などの理由で利用しています。
 しかし、生活保護費は低く、これまでも生活は決して楽ではありませんでした。
「おにぎりの具は、梅は高いので味噌にしています」「肉は高いから食べられません」「風呂や洗濯に使う水を少なくしています」「服も買うことはありません」など、次々と節約している実態が話されました。

 陳述後に行われた「生活保護制度をよくする会」の記者発表では、「今日はじめて人の前で話しました」「力を合わせてたたかわなければ変えらない」などの決意が述べられました。

2013年11月13日水曜日

生活保護改悪、参議院で強行採決

 生活保護を受けにくくする、受けに来た人を水際で追い返す法律案だと言われているものが、参議院で、十分審議もせずに、採決を強行され可決してしまいました。
 しかし、まだ、衆議院での審議が残されています。
 追い返そう!改悪案!

 以下は、11月13日付しんぶん赤旗の記事です。

憲法25条(生存権)を空洞化させる生活保護改悪法案と生活困窮者自立支援法案が12日の参院厚生労働委員会で、自民、公明、民主、維新、みんなの賛成で可決されました。日本共産党、社民党は反対しました。わずか2日で8時間半の審議で採決を強行したことに対し、立ち見の人も含めてあふれかえった傍聴席は怒りに包まれました。
 「憲法25条の理念を空洞化させる」。反対討論に立った日本共産党の辰巳孝太郎議員は、申請書の提出を法律で義務付けることによってハードルを高くしており、申請者を追い返す「水際作戦」を合法化させると批判しました。
 扶養義務者への調査が強化され、“迷惑をかけたくない”といって申請断念に追い込まれると指摘。今でも認定されず餓死者まで出ており、「さらに貧困と餓死者をうみだす。絶対に容認できない」と力をこめました。
 生活困窮者自立支援法案についても、生活保護を受けるべき人が支援事業に誘導されて保護から遠ざけられ、最低賃金も保証されない就労訓練事業が賃金相場を引き下げると指摘しました。
 自公民維みの各党は、「水際作戦はあってはならないことを周知徹底する」などとする付帯決議を可決。傍聴者らは、「そんな付帯決議をするなら、法案に賛成するな」と怒りの声を上げました。
 改悪案は参院先議のため13日の参院本会議可決後、衆院に送られる見込みです。

2013年11月11日月曜日

相談事例 クレジットで保護停止

 自分名義のクレジットカードがあり、別の人が使用したのですが、その借金があることを理由に保護停止された方がいます。
 その方からのメールを一部加工して、ご紹介します。

おはようございます。
先日はお忙しい中電話を頂き、助言、また励ましの言葉を頂き大変うれしく思いました。
宮川先生のサポートで、とりあえず弁明の機会を○日間伸ばし、明日、役所と話し合いをすることになりました。
役所は、クレジットカード名義が私であることをたてに何が何でも保護を打ち切るつもりのようです。
そもそも今月いっぱいで保護を停止するというならまだそれなりの準備は出来ますが
突然、停止通知というのはどうにも納得いきません。
明日から生活が出来ない、ホームレスになると言っても役所は聞く耳を持ちません。
福祉課は私が浮浪者になろうが餓死しようがどうでもいいと考えているのでしょう。

弁明の機会とは言っても、既に停止が決まっていて、明日、役所と話したところで結果が覆ることはないでしょうが、行ってみます。
 保護を受け始めたときから、カードでの借り入れがあることを役所も分かっていました。
 先月分の保護費を受け取りに行った時にも「もしかしたら月々返済してもらうかもしれない」とケースワーカーさんが言っていたくらいです。
 自分名義のカードですから仕方がないのかなと漠然と考えていましたが、先月、役所から電話が来てカードでの借り入れが○○万円ほどあると言ってきました。
 その1週間後にケースワーカーさんが自宅に来て借入額、今後の対応について話し、そのときも、月々返済してもらう旨の話をしていました。
 さらに1週間後、ケースワーカーさんが生活保護停止通知書なるものを持って自宅へ来、いきなりの保護の停止処分です。
 せめて1ヶ月くらいの猶予があっても良いのでは、と考えますが役所の仕事とはこんなものなのでしょう。
 私の家庭の事情でこのようなことになりましたが行政の福祉とは何だろうとあらためて考えさせられました。
 本当であればせめて1ヶ月の猶予を認めてもらいたいのですが助けてくれる人もいませんし、この決定を受け入れるしかないのかと不安な気持ちでいっぱいです
 改めて先生には結果をお知らせしたいと思っております。
 お忙しい中本当にありがとうございます、先生のご活躍を心から願ってやみません。